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アクセシビリティ講座|東京芸術文化相談サポートセンター アートノト(2024)

プロジェクト概要

実施期間:2024.04-2024.10
クライアント名:東京芸術文化相談サポートセンター アートノト(東京都・公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京)
パートナー:ウェビナー配信・アーカイブ動画編集|ペパーミンツ株式会社
     手話通訳|加藤裕子さん、瀬戸口裕子さん
     第5回廣川さん読み取り通訳|小原郁子さん
     UDトーク|株式会社カプセルアシスト
カテゴリー:教育・学習プログラム

実施内容

アーティストや芸術文化の担い手の持続的な活動を支援を行う「東京芸術文化相談サポートセンター アートノト」にて開催された、「アクセシビリティ講座2024」の企画運営を行いました
全5回のオンライン講座で、映画館や劇場・ホール、ミュージアム・アートスペースなどの様々な芸術文化の場面における鑑賞サポートとアクセシビリティ提供をテーマに、講座を実施。
障害当事者のゲストを複数ご参加いただいたり、実際に当事者の目線を感じていただくため、画面を真っ暗にする演出を行ったり、あらゆる来館者がいるということを想像してもらうための工夫を行い、のべ1034名のお申し込みをいただくオンラインセミナーとなりました。

オンライン講座中に、実際に当事者の目線を感じていただくため、画面を真っ暗にした演出の場面。Zoomの画面上に何も映らない状態の真っ暗な画面上に、真ん中に白地で「演出のために画面を暗くしています」と記載されている。
オンライン講座最終回の様子。ウェビナーを捉える複数のカメラの外側から、最終回のゲストが5人並んでいる様子。

本講座については、ウェビナーの全体運営として、各回の企画、ゲスト、手話通訳、配信業者(UDトーク)等の手配・調整、当日の配信まで実施。また当日は、代表の山田がファシリテーターとして会の進行も実施。配信の前後では、広報、ウェビナーのアーカイブ化まで行いました。
また、ウェビナーそのもののアクセシビリティも取り組み、当日は手話通訳者のおふたりのご協力をいただき、UDトークも用意。最終回では、UDトーク画面をウェビナー画面に直接埋め込む形で配信を実施し、UDトークを普段使わない方への周知や、幅広い方が参加しやすい講座を目指し運営を行いました。

左から中央に向かって大きくウェビナーのメイン画面があり、右下に手話通訳のワイプがある画面で配信されたオンライン講座の様子。
講座配信の裏側で、ペパーミンツのみなさんが配信環境や機材サポートを行なっている様子。また、ウェビナー画面外には手話通訳者も写っている。

参加された方からは次のような感想も寄せられました。
「アクセシビリティに対して何からして良いのかわからなかったし、自分から職場の人達にどう投げかけたら良いかわからなかったが、本講座で大変良いヒントをもらえた」
「教科書的な知識や言葉は知ってても、実際何をどうするのか?ほんとに求められてるのか?自分たちの取り組みはどう受け止められてるのか?など、知りたいのにわからない、聴きたいけど聞く相手が身近にいないことが散りばめられていて、充実の1時間半でした」
「最後の、一緒に勉強していきましょう!という言葉が響きました。」

芸術文化の領域ではアクセシビリティに対する感度が高まっていると感じます。多くの方に関心を持っていただけましたら嬉しく思います。

関連コンテンツ

オンライン講座のアーカイブ動画公開中

基礎知識:アクセシビリティを知る

鑑賞サポート:映画館・映像上映編

鑑賞サポート:舞台芸術編

鑑賞サポート: ミュージアム・アートスペース編

トークイベント:芸術文化のアクセシビリティの可能性

講座概要